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  • 執筆者の写真まつださえこ

親しき仲にも礼儀あり。を語気強めにいうと。


cakesにて一般人の相談に持論でお答えする形で記事を連載している幡野広志さんが、夫のドメスティックバイオレンス(DV)を相談した女性に対して回答した内容で厳しい批判を受けたのは昨年の秋です。


その後、幡野さんや幡野さん担当編集者さんはDVについて改めて学ぶべく、臨床心理士の信田さよ子さんとの対談を四回にわたってcakesに掲載しました。


この対談内容、私は非常に関心高く受けとめて、ゲストである信田さよ子さんをネット上でしばらく追っかけていました。信田さんはDV案件だけでなく、児童虐待やアダルトチルドレンなどの問題とも長年向き合っておられるようです。臨床心理士としては大御所、数々の業績を積んでこられた偉人とお見受けしますが、わたくし、まだ俄ファンなので、著書などは今後拝読してきたいと思ってます。

YouTubeでもちらほら信田さんがご出演なさっていたので、ざざっと信田さん関連動画を履修しました。

私が拝見した動画の中の信田さんは、小学生や10代の子どもたちからの相談に応えてお話をなさってました。この方の話は、母親としての役割が課せられている方にもドスドス槍を投げてきます。


ある動画の中で信田さんが語って投げた一本の図太い槍。

<親は子どもに対してずるいよね。そしてそのずるさを当然だと思っていたり、意識すらしていない>

何がどうずるいのかも、あらゆる角度から具体事例でお話なさってます。児童虐待や家族問題に関心のある方、URLから飛べます。


子どもにズルいかズルくないか、でいえば。

私は経験則から、子どもには成長とともに子どもなりの秘密や親に言いたくないことがあっていいと思ってますし、それを大人が無神経に暴くことは絶対にしてはならないという思いがわりと強い方です。

わかりやすいところで云えば、毎日子どもに書かせている日記や友達との手紙。それを私が勝手に見るようなことは絶対しないと子どもに約束しています。例え本人から見てもいいよと言われても、できれば見たくないほど、己のトラウマからの反動とも言える徹底ぶりです。

が、そんなふうに考えていたはずの私にも、あなたという人間は手を替え品を替え、様々な角度から無神経さとアンフェアを子どもに対して発揮しているのだよ、もっとよく考えてごらんなさいヨ!ほらほら!と信田さんは槍を投げてくる。

あまり意識していなかったことでさえ精神的虐待案件をかすめているとわかって、項垂れました。例えば夫婦喧嘩。仲は良い方ですが、年に2回は子どもの前でやってしまう。あれは面前DVというそうです。ほかにも、海外では完全に児童虐待アラート発令案件なのに、日本では子育て中に結構あるある案件も。

これは夫婦で話し合わなければ!とちょっと焦りましたね。


親の人権侵害的アンフェアに苦悩する子どもたちに対して、信田さん曰く☟


『何度も言いますけど

(親のこういう所)嫌なんだけど、やめてほしいって思うことと

親が嫌いっていうことは

別ですからね。


親が正しいわけじゃないと子どもが思うことと

親を嫌うということは

同じじゃないからね、間違えないでね。


(でも、だからこそ、)嫌なことは我慢しちゃいけないよ

ちゃんと伝えていいんだよ

そんなことで家族は壊れないから』


日本は人の目を異常に気にする文化なので、子どもたちが家庭で受ける苦痛を誰かに打ち明けさえできたならば、親に真の反省がなかったとしても、世間体ゆえに当人の行動が改善される可能性があるそうです。そういう意味合いも含んだ上での「家族は簡単には壊れない」ということらしいですよ。。。)


無自覚にアンフェアな親に侵害されやすい子どもたちの味方として、信田さんは語気強く語ってらっしゃいます。そして、私は自分が思ってるより大分、子どもに対する言動を律していくべきだわと反省。親の言葉は子どもにとって抑圧や支配と背中合わせになりやすい。自分だって子どもの頃はそれが嫌で辛かったじゃないかと思うにつけ、子どもには絶対同じことをしたくないものです。


テーマが大き過ぎるため、知識不足で雑な回収しかできないけれども、前から思ってた分信憑性深まったことがひとつ。

「親しき仲にも礼儀あり」は、本当に密接な関係にある家族にこそ必要な格言だと思うのです。

親しき中にこそ礼儀が必要。

家族の中にこそ礼儀が必要。

違う人間同士が集まっていることをちゃんと意識しないといけませんよってことですね。



骨董市でなぜかドアベルを買う羽目になりました。

中近東風というか南アジア風というか。

着付け教室の入り口に飾ったので、教室の内装と相まって、全体としてはシルクロード風になったかと。

幡野さんテイストで締めくくってみました。



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