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ワガママとのせめぎ合い着付け

  • 執筆者の写真: まつださえこ
    まつださえこ
  • 2021年12月9日
  • 読了時間: 2分

頂き物のお着物。


裄、身丈がサイズアウト気味で、まさに「寸足らず」です。


そんな着物を着てみんとする時、長襦袢はマイサイズを諦めて筒袖の半襦袢にします。裄について悩むストレスが初っ端から無くなるのは、半襦袢のいいところですよね。


そして、身丈からの着丈の問題。


柔らか物のお着物なので、衣紋のぬき加減は最低でもいつもと同じか、あわよくばそれ以上に抜きたい。


裾の長さは、印象としてのドレッシーさを残せる範囲の着丈にしたい。


腰紐の位置は変えたくない。


おはしょりは欲しい(対丈で着るのを避けたい)。


この四つのワガママは、互いに必ずと言っていいほど拮抗し、対立合うポイントです。着物の構造上、一つを優先すれば他に皺寄せがいく。

そして、だからこそ、それぞれの落とし所を考えながらヨシヨシと宥めつつ着るのは、存外面白いことだと思います。最近気に入っています。


結果として、衣紋は思った通りのぬき加減にし、着丈は足の甲ぎりぎりを攻め、腰紐は位置を変えず、なんとかおはしょりを作って、幅出しのしない袋帯をいつもの腰の高さに巻きました。




おはしょりがチョロリと出てきて、これはこれでかわゆいじゃないか♬帯下線と下腹の肉に挟まれてちょうど身動きとれなさげな、こはしょり。

立ったり座ったりでめくれ上がるおはしょりストレスもなし。また、おはしょりのおかげで、対丈で着た時に感じるような裾周りの不安も心配しなくていい。



いやはや、なかなかに楽しい。一枚の布を巻き付けて紐で留めることで思うままに完成させていく着物は、着姿そのものが芸術性に富んでいるんだわーなんて再認識しました。




生徒さんの帯締めがカラーリニューアルされて、いつもの柔らかい印象から小粋な着姿にチェンジしとられました^^


実物は写真よりもより説得力があって、私好み。

私もお迎えしたい、、。


 
 
 

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