• まつださえこ

着物は、習うより。も。習いつつ。も。

タイトルの後に連想する言葉は、お決まりの「慣れろ」ですが、この【より】派⇄【つつ】派。

この2つの間は、グラデーションの道のようにつながっていて、皆が全員違うポジションに立ちつつ、「慣れた♪」に向かって歩いていらっしゃいます。




時折、極より派の方や極つつ派の方がいらっしゃって、意見や情熱がかち合ったりもしますが、どちらが優勢かということでは無く、極めて単純な個人差です。



 

そんなわけで、習いつつ慣れた派の話。


当教室では、月1回のレッスンとなれば、一連のカリキュラムを修了するまでに半年から1年に届こうかという辺りまでは通っていただくことになります。そんな中で、ゆっくりゆっくり時間をかけて、手順をコソコソ唱えつつ、ついに手が覚えました!というところまで到達した方がいらっしゃいます。


お一人は、上級まで修了した方。


もうお一人は、初級を修了し、中級に入った方。


正直、カリキュラムの途中あたりで、

(もう着られてるから大丈夫やで、着物でお散歩してして)

と思っているのですが、そうお伝えしても、「先生、まだ不安です」

「まだまだです」

とおっしゃいます。なので、春夏秋冬巡りつつ、毎月一回お越しいただきました。


お二人に共通する点は幾つかありますが、その中でも惚れ惚れするのは、着る前の準備が美しいことです。


テーブルの上に行儀良く小物を並べ、着物を袖だたみして、着る順番に重ねる。

では参りますよ、というように、鏡に向かう姿。


はじめに物を揃え整えるという多少の煩わしさを察ししつつも、毎回きちんと準備して着付けに入る姿にじんわり感動しています。


月に1回のレッスンが長期に渡ったからこそ、一番最初にお伝えした準備の仕方を実直に続けてくださっているのかもしれません。


何事においても〈整える〉ことは、年齢が重なるほどに人として必要な要素と痛感していますので、習いつつ派にその必要性をお伝えできたのであれば、嬉しく思います。




↑整えられた腰紐列車。


さて。

後は、アウトプットするだけ。

習いつつ派のウィークポイントは、アウトプット。着て動く。着て出かける。

少しづつ覚え、自信をつけました。あとは、着て外に出てみる。その勇気を持つだけです。


着付け教室は、習いつつ派の不安を解き、着物を着て出かける勇気を一押しする場所であって、それ以上でもそれ以下でもない所だなと、ここのところ腑に落ちている私です。




それはもう長いこと、習うより慣れろ、時々習ってみよう派(と推測)の大先輩のお着物仲間。

着物を着てどこへでも出かけていかれる後ろ姿が、力強く、勇ましくもあります。こんなこと言ったら叱られるかな笑。






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