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執筆者の写真まつださえこ

講師が喜ぶ瞬間は、こういう時です。

方々からお生徒さんより、

「卒業式、着物で行ってきました!」

の報告が届き、その度に小躍りするほどの高揚感に包まれています。


結局のところ、講師の喜びは、着物を上手に着てもらうことに非ずです。


どれだけ慌てモタついても、なんとかして生徒さんご自身で着物をまとい、外へ出かけていく。その努力と勇気が発揮された日のご報告が、心底嬉しい。


ついでに、1日着た後は、

帯が下がっちゃった

紐が苦しかった

着物で出掛ける自信がついた

などの感想が聞けると、私など有頂天です。


着物は、事実としてマイノリティな衣装ですし、纏えば必ず誰かの目を引くものです。

だからこそ、私は皆さんに、

「着物着たい人が、周りに溶け込もう、視線を避けよう、空気読もうなんていうのが、そもそもナンセンスです。少数派は少数派らしく心を強く持って、着物着て出かけましょう。」

と、お伝えします。


着て、終わり。


ではなく、


着て、出掛ける。半日なり1日なりを着物で過ごす。


しくじったと感じた点は、次に気をつけたらいいし、その日に感じた自信は、そのまま握っておけばいい。活動の中で着物を体感することが、教室で習ったことをアップデートする最良の方法です。


『着物を着る』は今や得意技。是非その技を磨いて、自分の宝物にしてほしいと思います^^









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