鏑木清方展
京都国立近代美術館。7/10まで。
鏑木清方のデフォルトについては、私が説明するのもおこがましいと思うので、のっけから感想のみで^^
今回、多数あった名画の中、私が一番心突き動かされた作品『佃島の秋』。
下記サイトに作品画像ありです。
少年から差し出された花を、少女がびっくりしたような、戸惑うような表情で受け取ろうとする瞬間を描いた、清方さん若かれし頃の名画です。
若い2人が、それぞれにハッとして、花の間でひととき途切れた呼吸を肌に感じられる作品でした。あの画の前に立てば、あなたが齢幾つであろうと、キュンとくると思います。萌える。
全体通してみると、美人画の大作から受ける感銘以上に親愛を感じたのは、市井の情景を軽いタッチで残した作品でした。
明治、下町の情景。
焼き芋屋。
絵双紙屋。
鰯。
清方さんのお気に入りをサラッと描いた、挿絵のような作品こそ、彼の郷愁であり、根底にあるものなんでしょうね。
今回の目玉であった、『築地明石町』はじめとする三部作も圧巻でしたが、帰りに買って帰ったポストカードは、これ☟
これが多分、彼の出発点であり回帰点。素直に好きなもの。明治、市井の情景。
大作の美人画は、行き着いた先の作品。なのかなと。
出展数が多くて見るのもえんやこらですが、尾上松也氏の音声ガイドで気持ち途切れることなく眺めることできました。
言わずもがな、着物コーデも色使いもため息ものです。
鏑木清方展、生徒さん方に、ちょっと無理してでも行ってほしいなぁ。。。
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