浴衣の季節目前にして、半幅帯の重箱隅を突き倒します!
半幅帯の結び方といえば?
カルタ結び、吉弥結び、ヤの字結び、貝の口結び、風船太鼓 などなど、帯を折り紙のようにしてパタパタとたたんでいく、有名どころの古典結び。
はたまた、最後に帯締めやベルトを使う前提で、結ばずにドレープを作って帯周りをドレッシー&ゴージャスに演出していくモダンな結び。
さらには、三重仮紐を使ってパタパタと重なりを広げていくカラテア結び。と、それに準ずるパタパタ結び。
この中には、みんな知っていているのに、みんな結ばない結びが一つ。
はい、それが『文庫結び』
私の敬愛する文庫結びが、ない。
それはナゼなのか。
①浴衣にセット販売されている付け帯の形?
②だとすると可愛すぎる。
③大人女子の好みではない。
④結べるけど、うまく形に出来ない。
⑤結べるけど、背中で安定しないし。
⑥座るときに背もたれ出来ない、お邪魔になる etc
原因として思いつくだけでも、ざっとこんな感じでしょうか。
文庫結びは印象がよくないなー興味持たれてないなーという気がしてます。
けれど、その原因の半分以上は誤解とか、発想の転換でクリアできる、とも思っています。
しかも発想の転換ができると、文庫結びは古典でありつつもモダンな結びに求めるドレッシーな要素が足されたような印象になると、私、思ってます。
まずは①②③について。
この三つは誤解です。
毎年浴衣販売の時期になると、箱入りのショーケースに並べたような付け帯の数々を見かけると思います。みんな同じ顔、同じ形で並んでいるカラフルな付け帯。
そのリボンのような形。
あれはまさしくリボンであって、文庫ではないと私、思っています。
譲歩するなら、文庫結び「風」=リボン結び。
そして、文庫結び≠リボン結び。
では下画像をかぶりつきでご覧ください。
付け帯に見るような、リボン結び↓↓↓
この画像の帯は付け帯じゃないです。素材はポリエステルの単衣帯を結んでいます。昔からよくお見かけする、ペラリンツルリンとしたほほえましき帯です。
リボン結び、可愛いですね。実はこのフォルムも好きです。
でも、文庫結びとは分けて考えたい、私。
①はリボン結びであって、文庫結びに似て非なるもの。
次!
私が思う、文庫結び↓↓↓
リボン結びも文庫結びも同じ手順なのですが、最後の仕上げ方がちょっとだけ違う。
そのちょっとがこれだけ印象を変えます。
私のゴリ押しする文庫結び、少し伝わりましたでしょうか。
古典の風味に漂うしなやかさ。
②可愛すぎ、、、ることもなく、
③大人女子の好みでなく、、、もないと思うんです。
折り紙のようにたたむことで整ったすっきり感を演出するでもなく、幾重にもドレープを作ってdressyを演出するでもないのですが、大人女子の古風な艶っぽさを演出してくれる。
そんな文庫結びをもうちょっと掘り下げて次回ご紹介します。
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