ここのところ、人生の大先輩にあたる方々との出会いに恵まれています。
生徒さまからすれば若輩の私ですが、信頼を置いて教室へお越しくださることに、いつも心の隅で(畏れ多いわ)と驚いていて。と、同時に、着物に関する技術的なお悩みには、私らしく明快な回答でお応えしたいという意欲に掻き立てられています。
着物は「なんとなく」でも着られるものですが、その「なんとなく」によって、ちょっとした不安や迷いを抱えることもありますよね。
その迷いを解消しに、月1回90分(準備片付け含める)、ご近所から通ってくださっています。
本来は2時間のレッスン枠ですが、短縮対応しての個人レッスンで、気軽に受講されてます。
そして、半衿付けレッスン。
今までは、全てまつり縫いをして半衿を縫い留めていたという方。
「二度と解くものか!」という勢いで、勇んで半衿付けをして、洗い替えに解くのが辛くなるというのは、着物生活間もない人が陥りやすいジレンマ。
手を抜いて良い場所と、重要なポイントとが区別できるようになれば、肩の力も抜けるというものです。
「やっぱり教えていただいてよかった。来年は着付けを習いたいです。」とおっしゃって、お帰りになりました。
其々が夫々に、ほどよく楽しむ。
引き際があっさりしているというか。
人生の先輩方は、それを体感としてよく心得ていらっしゃるようで、くどい私には拍子抜けすることもあります笑。
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