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執筆者の写真まつださえこ

二兎追うものは股が裂ける



年に一、二度お会いするかしないかくらい、昨年は一度もお目にかかっていない同業の先輩からの突然のお誘いを頂戴し、朝から倉敷美観地区へ。


(なにがしかのお叱りか、なにがしかのお誘いか。どちらだろう…わくわくどきどき。)


結果として後者の方の<なにがしかのお誘い>だったようですが、私はその先輩の良き(?)お話をお聞かせいただけるような値打ちのある人間ではなかったようで、本題に差し掛かる気配を一寸残しながらも手を振ってお別れすることとなりました。


経済的にも健康的にも豊かになることのできる仕事か商品かサービス、本題と言えばおそらくそういった内容の勧誘をなさりたかったのだろうと推測。しかし結局、会話の中心となったのは、5年後10年後自分がどうなっていたいか、どう生きたいか、やりたいことのための資本をどうするか等の問答。お答えした内容に私の熱苦しい意気込みが乗っかり過ぎ、しゃべり過ぎたようで、先輩の思い描くような会話の道筋には至らなかったようですが、それで良かったと思います。建設的な話だけ出来て良かった。円満に解散です笑。


二兎追う巧い話が時代のスタンダードになった試しはない、と私は思うのですが、どないなもんでしょうか。


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