ここに体型の全く違うトルソーが2体。
今回のテーマはコレ!
【体型の違う2体のトルソーに全く同じ補整を施し、極力条件が変わらないように着付けをした場合、帯付きの姿にどれだけの違いがあるのか?!】
振袖の帯を巻く練習段階で、あまりにも巻きづらさを感じて悶絶していた白トルソーさん。
帯下線を締めようとすると帯自体がどんどん下がっていくし、胸高に無理やりキープすると肋骨を絞める形になって帯の下線が身体から浮く。上線はギュウギュウで帯揚げも入らない。
腰回りの補整具合がそもそもあかんのですよ、わかっちゃいるよと思いつつも、自分の技量さえまだ安定していないので、補整が問題なのか技量が不安定なのかを明確にするための比較実験行いましたよ!!
対戦相手は白トルソーより凹凸控えめ型の茶トルソーさんです。
以下比較画像ですが、総じて陰影・身体の脇線の傾斜角度(袖と脇の隙間)・脇縫いの流れ
など見比べていただくと、違いが判りやすいです_φ(・_・
細かいミスイテイク(背中心斜めった、抜き加減ちょとだけ違った、トルソーが2体とも正面より若干右に構えている、などなど)あります。お目汚しですね。
⑴肌着
2体で条件を揃えたかったので、今回は誰が着せても状態の変わりにくいワンピースタイプの肌襦袢。
⑵補整(腰・胴・胸)
2体で腰の反り具合が違うので、背中の補整だけ少しづつ畳み方を変えていますが、同一タオルを使用しています。背のくびれからお尻のトップまでがなだらかになるように補整している感じです。
胴回りはタオルの上端がアンダーバストを通るよう、360°床と並行に入れいています。
胸前は4コマ割の画像です。
⑶長襦袢(振袖想定で衿合わせ90°)
胸紐まで
伊達締めまで
右側の白トルソーの方が、上半身広めの逆三角形なのがよくわかりますね。裏テーマ、女戦士なのかなって思うほど。補整量がこのままでは頼りない。
茶色トルソーはこの時点でほぼ寸胴に寄ってきています。完全に、ではなくて、ほぼっていうところポイントです。この時点で完全なる寸胴だと、帯姿が仕上がる頃には寸胴を通り越して木樽酒樽になってしまうので、それはダメですよね、絶対。振袖のお嬢さんの着姿じゃなくなっちゃうのでね。脱線しましたが、要は茶色トルソーの今回のタオル補整が、補整量として適正範囲というです。ちょうどよき。
肩が内巻きか外巻きかという違いも横姿でよくわかるのですが、生地の流れを見てみてください。面白いです。
さらに、長襦袢の左脇縫いの流れも違いますね。主にトルソーのお尻から下の形や長さが違うせいですが、茶色トルソーの方が裾すぼまりになりやすい体型といえるでしょう。
次に続く。
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