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執筆者の写真まつださえこ

たまには、こういうのも。

更新日:2022年6月19日


5年前。


インドネシアからお母さんの故郷である日本へ遊びにきた女の子に、ボランティアで着付けを請け負いました。


小麦色の肌に、長く柔らかな髪。

異国の香りを漂わせた少女は、着物に興味ありなご様子。



彼女が遊びに寄った親戚の家にあるものをかき集めて着付けたので、それなりに誤魔化しもありましたけど、はにかみながら喜んでくれたことを今でも覚えています。


その女の子が、早くも17歳。

今の夏、5年ぶりにお母さんと兄弟と一緒に来日したとのことで、ご連絡を受けました。

「また着物を着せてやりたいんだけど。」

というご相談に、お互いの予定が合えば教室までお越しください、という話にしていたんですが。 ひょっこりと昨日。

午後に空き時間が出来たので、教室へお越しいただきました。




女の子は、何処からか頂いてきたという振袖。和装小物類は、教室の教材。


お母さんは、ご親戚のタンスに眠っていた小紋。帯周りは、教室の教材用に置いていたもの。




お兄ちゃんが一緒に来るなんて知らなかったので、長襦袢、私の旦那の浴衣、下駄をそれぞれ慌てて引っ張り出してきました。


激しく付け焼き刃なものの揃え方で、申し訳なし。


まぁ、それでも充分喜んでくださったようで、安心しています。




私といえば、完全オフモード。

ノーメイクな装いで、カメラマンのみほこさんにもやんわりつっこまれた始末。


こういうボランティア着付けもたまにはするし、そんな時、きっちり隅々まで行き届いた着付けをできるわけじゃ無いのが、正直なところ。


けれども、気の抜けた心持ちで、その辺をうろうろしている子どもや、着物には疎い大人の手を借りながら、

「はい!そこの紐とって!」

「帯揚げ、帯締め、ある中から選んでー!」

とラフな会話をしながら、タタタッと着付けさせてもらう現場も、これはこれで楽しいやんなぁと思います^^








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