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執筆者の写真まつださえこ

お休みの日。

更新日:2022年1月30日

本当は休みの日に、(あと2時間で生徒さんがお越しになるぞ)と、勘違いしたまま動いていた木曜の朝は、珍しくズキズキと頭が痛みました。


(こらぁかなわん。はよぉ薬を飲まんかったら、夕方にはえらいことになる。)

と思ってロキソニンのお世話になり、薬が少々効き始めた頃にようやく手帳を開き、今日は完全オフ日ジャマイカ!と気づきました。


普段は業務連絡メールしか交わさない旦那さんに、思わず「今日オフやん、私…」とメール。

昨年秋から、私のタスクがドカッと増えてヒィヒィいいつつ、それでも、ままならぬ時勢にあって自営業者が忙しくいられるというのは、心底ありがたいと思っています。

でも、休みと判って、ちょっとホッとしたのも正直なところ。



教室内が雑然としている光景に嫌気がさしていたので、ノロノロ片づけ始めました。資源ごみにしようかと悩んだのは、日本和装の小冊子の山。

2007が1番古い物だったので、その頃に私は着物と出会ったようです。この小冊子、無料で送ってくれてきていた割に、中はそこそこお金がかかってる様子なので(下世話)、その頃の日本和装は羽振り良かったのでしょうね。今は知らんけども。


ご覧になりたい方には、差し上げます。



私の着物生活は、いろんな道を辿って今に至りますが、思えば、どの道も、無駄なことなんぞ1ミリどころか1厘もなかったですね。

悔しかったり辛かったり、恥ずかしかったり憤ったりしたことが、反省とともに現在の私の糧になっている。強がりでもなんでもなく、楽しかったことの方が色褪せて感じるくらいです。


と、そんなこと考えながら片づけて、他の誰かが見たら絶対止めるだろうモノも断捨離しました。

捨てる基準は、「自分の棺桶に入るか?入れたいのか?」。

そもそも自分では自分の棺桶に入れられないのだから、いつかは全て限りなく整理すべきだと思っている派です。あの世に召される頃、誰かそばにいてくれるとは限りませんのでね。

次世代に極力迷惑を掛けないで逝きたい。



午後は散髪へ。

いつもお願いしている心安い方と、「成人式の着付けどうだった?」という話から始めて、「そういう話なら、そういえば…」と、いつものように、わらしべ長者的に話が転がり出します。

最後は、「あれはもしかして、八代亜紀のやもめでは?」という話で華麗にまとまった1時間でした。


夕方は、体内の予備電池をセットし、えんやこら。子どもの日舞のお稽古です。

昨年11月から日舞の世話係を仰せつかっています。降って湧いたような、寝耳に水のお役目でしたが、これも仕事。私の新しい仕事です。経験が増え、人生も豊かになると思って務めています。



日舞では1番年少の娘ですら、もうすっかり大きくなって、花の10代の仲間入りをしました。

お姉さん方と横並びで同じ演目を踊っています。

10代の女の子数人の誰もが、同じ演目において、ちゃんと個性を醸す踊り手として枝分かれしている様子は、本当に感慨深く、不可思議な光景です。同じ踊りなのに、印象が違う。人は面白い生き物だなぁと、他人事のように見守っています。



なんてことはない休みの日。

金曜の今日が、あと半日経てば、すっかり忘れていく休みの日の出来事ですが、書いてみると馬鹿馬鹿しくユニークな1日でした。



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