基本の文庫結び動画で採用した文庫結びのヒダは、二つ山ヒダ。
横から見てⓂ️の字に見えるヒダ。
https://www.saeko-kimonolesson.net/post/文庫結びde浴衣
そして、今回の実験ではヒダのバージョンを取っ替え引っ替えして、文庫結びがどんな表情を見せてくれるのか比べましたー。
ひだの種類は6種類。
①2つ山ヒダ /\/\
②1つ山の返しヒダ \/\/
③一つ山で背中側を返したヒダ/\/
④③の反転バーションヒダ \/\
⑤巻き三つ折り(上向)
⑥巻き三つ折り(下向)
※⑤と⑥はヒダというより、折り方のバリエーションに入ります。
それでは、ドン☟
横、斜め、正面の一纏め画像☟
しつこいほど比較画像を連続作成しながら思いました。
そんな…変わらない…。ヒダがなんであろうと、結局、文庫はその形を目指せば、文庫結び。
結び目から広がるシンメトリーの羽。美しい古典の形。
もっとも、無駄にしないよう、着付師としては考察を残しました。
記録しておきますが、恐ろしくどうでもいいことかもしれません。意味を成すことかどうか、自分でも半信半疑。
<考察>
❶文庫結びは、ヒダの数が多くなるほどに、中央の結び目が硬く小さく収束する。その結果、羽がまろみのある広がりを演出する。収束点(結び目)から弧を描くように裾野を広げる、いわゆる傘のイメージ。①②がそれに近い印象。
❷ヒダの数をより少なくすると、ヒダの溝に深さが出て、羽に陰影が際立つ。収束点(結び目)から両サイドに角や直線を残しつつ羽が流れていくので、キレの良い印象が加わる。③④あたり。
❸羽の流れは①と③、②と④が、それぞれ同じパターンをたどる。
①③は両方の羽が近づき合うように流れていく。②④は両羽が真下または少し離れて外へ流れがちになる。背中から遠い方の帯端が下に向いて折られているか、上に向いて折られているかの違いで、羽の流れが変わるというわけですな。
⑤⑥の巻三つ折りについてはヒダとも言い難いので、ただのユニーク素材として捉えてください。⑤⑥はちょうど1年前(2020年7月ごろ)の文庫実験の際に、これ面白いんじゃないか?と思ってやってみたんですが、それが功を奏して?「おまけ」画像のような、偶然の産物的帯結びが生まれました。そして「おまけ」を応用したオモシロイ帯結びもその時に考案したので、次回はそのオモロ結びを動画にして、文庫結び実験記録はひとまず締めます。
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